サボテンブログ

2021.08.28

日本の多肉植物! 紹介します♪

サボテンと多肉植物を愛する皆さん!

今さらですが、わが伊豆シャボテン動物公園は、世界中の異国情緒あふれるサボテン、多肉植物を展示、公開しています!

しかあ~~~し! お客様にも時々質問されることなのですが、日本にはこういう愛すべきサボテン、多肉植物は野生では生えていないのでしょうか?

 

実は、サボテンは、その通りです・・・。  サボテンは南北アメリカ大陸とその周辺の島々だけに自生する植物!(マダガスカルに例外的に生えているものがありますが)  人間の手で植えられたもの以外、野生のものは存在しないのです。

 

しかああ~~~し! 多肉植物は違う!ごく少数ですが、日本にも野生の多肉植物が存在するのです。

 

しかも意外に身近なところに・・・

ここは城ケ崎、伊豆シャボテン動物公園からすぐ近く(駐車場から見ることが出来ますよ♪)の風光明媚な観光地。

この海岸の波をかぶりそうな岩場に生えているのがこれ! タイトゴメ(Sedum  oryzifolium    ベンケイソウ科)という植物

 

多肉植物として人気のある「虹の玉(Sedum  rubrotinctum)」や「玉綴り(Sedum marganianum)」と同じセダム属の仲間です。

名前の通り、米粒のように膨らんだ小さな葉に水や養分を蓄え、乾燥した場所でも生きていくことが出来る体のつくりになっています。

花は4~7月、黄色い星のような小さな花を咲かせます。 育て方は一般的なサボテンや多肉植物とほとんど同じです。(あっ、でもここのタイトゴメは国立公園の中に生えているので、決して抜いてはいけませんよ!優しく見つめてあげましょう!)

 

岩の隙間に生えている姿はちょっとした海岸のインテリア♪ あまり目立たないけど、おしゃれな植物です(くれぐれも抜いてはいけませんよ!優しく見つめてあげましょう!)

 

しかし、何だって雨の多いこの日本に、このような多肉植物が生えているのでしょう?

城ケ崎の海岸多くは、このような美しい森におおわれています。

海岸の近くだけあって、冬でも比較的暖かくお寺や民家ではアロエが育てられていることもあります。

しかし、一歩海岸を出るとこう!このあたりの海岸一帯は4,000年位前の火山の噴火によって流れ出た溶岩が固まってできた岩石地帯となっています(その溶岩の大部分はうちの公園、伊豆シャボテン動物公園の旧噴火口から出てきたというのだから不思議な縁を感じます)。

こういった溶岩地帯は、地面の保水力に恵まれず、植物たちは生きていくことが出来るように砂漠の植物たちのように体のつくりが乾燥に耐えられるようになっていかなくてはならないのです。

タイトゴメは、砂漠の多肉植物のように、水や養分を葉に蓄えることの出来る体を持つように進化していく道を選んだということですかな・・

たまには日本のワイルド・サキュレント達に思いをはせてみるのも面白いと思います。

 

 

 

さて、じつはさりげなく、伊豆シャボテン動物公園でもこの日本の多肉植物のことを皆様にお伝えしたいと、夏の間、第5温室(メキシコ館)出口にて「日本に自生する多肉植物」という日本産の多肉植物をずらりと並べた展示コーナーを開いております。

 

紹介が遅れて申し訳ないのですが、明日が、この最終日! 日本の多肉植物達をぜひ見に来てみてください。

 

植物エンターテイメント課一同

記録:真鍋