サボテンブログ
2020.05.27
サボテンを愛する皆さん!
少し古いですが、対照的な花を咲かせていたサボテンが、日をまたいで咲いていましたので、ちょっと報告♪
まずは、5月半ばのある日の昼下がり!
日が少し傾き、夕方と呼ぶにはまだ少し早い時刻、目の覚めるようなパールピンクの花が第1温室(南アメリカ館)で咲いておりました♪
このサボテンの名は「紅冠丸(コウカンマル Notocactus rutilans)」南米、ウルグアイのサボテンです。
初めて見た時、自然物とは思えない宝石のような花の美しさに目をうたがったものです。
この紅冠丸、お客様の見ていただいたら喜ばれるだろうな♡と張り切って植栽したのですが、どうゆう訳か?午前~正午ごろに花を咲かせることはなく、15:00頃そろそろ日が傾きかけたころにようやくその美しい花を開花させます。
おかげで、お客様が一番御来園される時間になかなか見ていただく事が出来ず、やきもきしたものですが、今では、黄昏を呼ぶ日の傾いた時間に密かに花を咲かせる神秘的なサボテンに見えて、これはこれでよいものです。おそらく花粉を運んでもらう昆虫などの小動物の時間に関係しているのでしょうね♪
まだつぼみが上がっているようなので、運が良ければ遅い時間に見ることができるかもしれません♡
一方、こちらはその次の日の朝方!
黒鳳モドキ(コクホウモドキ Trichocereus thelegonoides) 第1温室(南アメリカ館)のサボテン! 朝、温室に行ったら、まだ花が咲いていました。
このサボテンは本来、夜咲きのサボテン! 夜一晩だけ花を開いて、日中には花を見ることができません。この花も昨日の夜に開いたものです。
このタイプの夜咲きのサボテンは、種類によっては、涼しい朝にはまだ花がしぼまず残っていることがあります。まだこの時期は涼しい日が続いていたため花が残っていたのでしょう。今、第1温室にはこの黒鳳モドキと同じように夜に花を咲かせる黒鳳(コクホウ Trichocereus thelegonus)がつぼみをあげています。涼しい日ならば、朝早めに御来園されると、運が良ければ見ることができますよ♡
そうそう、今第1温室では緋繍玉(ヒシュウギョク Parodia sanguiniflora)が花を咲かせています♡
こちらは、朝から夕方まで、ルビーのような赤い花をずっと咲かせていますよ♪
まだまだ、花を咲かせている伊豆シャボテン動物公園に、御来園ください。(早くコロナ騒ぎが収まるとよいのですが)
植物エンターテイメント一同
記録:真鍋