サボテンブログ

2019.11.03

第2弾!おもしろサボテン品評会!今年も開催しています!

サボテンと多肉植物を愛する皆さん!

毎度おなじみ(?) 「第6回おもしろサボテン品評会」出展植物を紹介するコーナーが参りました。

今回も愛する植物達とご覧になって下さる皆様のため、はりきってまいりましょう!

 

先ずはエントリーナンバー⑤番、(だるま)金鯱(キンシャチ Echinocactus  grusonii)

このおもしろサボテン品評会でも、すっかり常連!

大きな姿と(高さ50~60㎝位あります)この何とも愛らしいダルマのような姿が、  今年も人気をさらって品評会でも常にたくさんの投票をいただいております。

なんてことはない、ただの金鯱なのです(ちょっと大きいですが)。 真ん中のくびれている部分は、一度、成長が止まって死にかけたときのもの! その後「七転び八起き」のダルマのごとく見事に復活して再び成長を再開し、このようなダルマのような姿になったという、ちょっと他ではなかなか見ることの出来ないサボテン!この大きさなら60年は生きているはずです。

見事な黄色いトゲは、元気の証!この美しいトゲが全身を覆った姿から英語ではこのサボテンの事を「ゴールデンバレル(Golden  barrel)」=金の樽(たる)」と呼びます(ちょつと!変わった形の樽になりましたが)。

ちなみに金鯱(きんしゃち)とはお城の屋根などに飾られる金色に装飾を施した鯱(鯱鉾)のこと!海にいる鯱とは別の、中国から伝わった伝説上の動物で火事などの厄除けの意味があるといわれています。ますますこのダルマ金鯱にふさわしいではありませんか!

この子の頭の上にある、茶色いものは、サボテンの実(み)の部分、中には種が入っています。

 

 

 

 

 

これがこの金鯱の種、ゴマ粒くらいの大きさしかありません。

 

 

 

 

ダルマ金鯱も最初から大きかったわけではありません。初めのうちはこんなマッチ棒の先位の大きさしかありませんでした。長い年月をかけ、時には死にかけ、今のような姿に成長していった訳です。

 

 

この金鯱の仲間たち、19世紀に発見されてから今まで、世界中で育てられていますが、自生地として知られるメキシコ・ケレタロ州の谷あいの岩山がダム開発で水没し、今や野生状態では絶滅の危機に瀕しています。

最近(21世紀)になって新しい自生地が見つかったそうですが、その場所の金鯱を守るため詳しい自生地の情報は伝えられておりません。

自生地の金鯱たちもそうですが、本公園にも、100年を超えて生きている巨大な金鯱たちが、この60年を超えて生きているダルマ金鯱と供にけなげに生きています。今や第2の故郷となった伊豆シャボテン動物公園の「人類の宝」といっても良い、100年物の金鯱たちもなんとかこの「七転び八起き」のだるまのようにたくましく生き続けることが出来るようにスタッフ一同、努力したいものです。

 

 

さて、次に紹介いたします植物は、エントリーナンバー⑥番、竜翔雲(リュウショウウン Melocactus  sp)

頭の上に赤いトルコ帽子のようなものを被った姿のインパクト、ナンバー1!のサボテン

この赤い部分を雲に見立てて、このタイプ、メロカクタスのサボテンにはたいてい、「~雲」という雲のような名前が付けられています。確かに高い山の上にかかった雲のようにも見えますね♪

この雲のような、赤いトルコ帽子のようなものの正体は、花座(ハナザ  セファリウムともいいます。)と呼ばれるもの。このサボテンは子供のうちは、ただ丸いだけですが、成長するとこの様な赤い帽子のような花座が出来上がっていき、そこから花を咲かせるという性質を持っています。

ここに展示されている「竜翔雲」は、花は終わっていて、代わりに赤いルビーのような実が付いていました。鮮やかなピンク色の実は、花に劣らず、お客様の目を惹いていきます。

 

実はこのサボテン、メロカクタスの仲間は、ヨーロッパ人がアメリカ大陸を発見した時、最初に自生地からヨーロッパに持ち帰ったサボテンとも言われています。(そりゃ こんな目立つ植物を最初に目にしたら 持ち帰りますね~~)つまり、船から持ち帰りやすい場所、温暖な海岸付近に多く生えているサボテンで、そのためか寒さにはとても弱いサボテンです。

昔は、日本でも多くの人達がこのサボテンを育てていましたが、日本の冬が寒すぎるという事もあって、育てるのが一苦労で、最近ではとんと、見かけなくなりました。

残念なことに、この見事な花座(帽子?)をつけた「竜翔雲」、未だに種名については調査中で、はっきりとした学名が分かっていません。

華雲(カウン Melocactus  peruvianus)というペルーが故郷ののメロカクタスによく似ているのですが・・・

いつかその正体を知りたいものです。

 

 

 

 

 

さて続いての植物は、エントリーナンバー⑦番、蝦蛄葉仙人掌(シャコバサボテン Schlumbergera  truncata)

いえ!鉢ではありません!(笑)注目していただきたいのはその上の植物の部分!

名前の通り、緑の部分の両端が角の様の飛び出していて、まるでお寿司屋さんのネタとなる、海にいる蝦蛄(シャコ)のよう!シャコバサボテンの名前はここから来ています。

蝦蛄葉(シャコバ)といいますが、実はこの緑の部分は、葉(は)ではなく茎節(けいせつ)と呼ばれる茎(くき)の一種!

葉が退化したサボテンが、葉の代わりに茎を葉っぱのように平たくして葉っぱの役割を代わりに果たすようになったものです(ややこしい・・・)。

 

故郷は南米ブラジルのオルガン山という、山の周辺の高地! 霧の多い所です。シャコバサボテンはそこの限られた地帯のジャングルの木や岩に張り付いて(着生して)暮らしていますが、そこでは数年に一度、見つかるかどうか、という見つけにくい貴重な植物です。

 

短日性の植物で、一日の日照時間が短くなってくるとつぼみを形成することが知られています。

そのため、北半球の冬場に開花することから、このシャコバサボテンは「クリスマスカクタス」!とも言われています。よくクリスマスの頃、綺麗な花を咲かせて、お花屋さんの店頭でも売られていますね♪

実は、この出展しているシャコバサボテンも花のつぼみが上がっていて(上の写真の茎節の中央にあるのがつぼみです)、もうすぐ花を咲かせる予定です♡ どんな花が咲くのか楽しみ♪

 

この通り、一見何の変哲もないこのシャコバサボテンですが、目を見張るのはその大きさ!下の鉢と比べてみてください(下の鉢の直径は15cm以上はあります)。

ここまで大きな株は、そうはあるものではありません! 実は地元のサボテンを愛する本公園にゆかりのある方が、丹精込めて自宅で育てられたサボテンです。

 

大切に育てようと譲り受けたサボテンですが、せっかくなのでこの素晴らしい大きさを愛でて、おもしろサボテン品評会に出展してみました。

更にせっかくなので、この姿を髪の毛に見立てて、見るものを石の姿に変えたというゴルゴン三姉妹の末っ子「メドゥーサ」のイメージにしてみました(ホホホホホ・・・・・・・笑)

 

 

いえ!・・・本っ当に大切にいたしますって!・・・(汗)

ギリシア神話で伝えられる「メドゥーサ」は、頭髪が無数の毒蛇(どくへび)になっていて、イノシシの歯、青銅の手、黄金の翼を持っているという怪物!でも、女神アテナといざこざが起きる前は、とても美しい美少女だったとも伝えられています。

このメドゥーサの「蛇の髪」になぞらえた、シャコバサボテンも間もなく、とても美しい花を咲かせます。

 

 

 

 

さ~て、次に紹介いたします植物は、エントリーナンバー⑧番、キャットテイル(Cleistocactus  winteri   ssp. coladenomonis)

 

うふふふふ・・・・・・さわってみたいでしょう♡  まさに名前の通り、ネコの尻尾のようなこの姿!

諸所の事情で、少し出展するのが遅れたサボテンなのですが、この愛くるしい姿が、人気を博し、今や品評会の中でも大の人気者!

白い長い毛のようなものは、サボテン特有の「とげ」で、成長するにつれて長くなります♡

この白いとげは根元の方が固く、しかも短く硬い別のとげもあるので、この姿に惑わされ、うっかり強く握ると痛い目にあいます!

 

 

故郷は、南米ボリビア。自生地では枝分かれをして地面を這って(匍匐〈ほふく〉して)生えているそうです。

 

トウダイグサ科、エノキグサ(アカリファ)属にも赤い花(花穂)をネコの尻尾のように咲かせる「キャットテイル(Acalypha  hispaniolae)」という植物がありますが、こちらのキャットテイルは、花ではなく、サボテンの本体そのものです。

 

「キャットテイル」というのはどうやら日本で付けられた名前らしく、じつは英語ではこのサボテンの事を「Monkey  tail  cactus(サルの尻尾)」と呼ぶそうです。・・・・・・・どっちにしても尻尾なんですが・・・・・

う~ん、そういわれてみれば、なんだかうちのリスザル達の尻尾に似ているような・・・・

 

どんどん盛り上がっていく(はずだ) 「おもしろサボテン品評会」!この後も次々と植物達を紹介していきたいと思います♪

 

植物エンターテイメント課一同

記録:真鍋