サボテンブログ
2018.11.27
桜とサボテンを愛する皆さん !
寒い日が来たかと思えば、また暖かい日がきましたね~
特に昼間はまるで初夏のように暑かった、本日の伊豆シャボテン動物公園をいつものように歩いておりましたところ、おもしろいものを見かけましたよ!
この通り、後ろに大室山を控えました、この高原竜の前の道路の所で、
何と、去年、植栽されたコヒガンザクラ(Prunus subhirtella 、バラ科)が咲いておりました。
この桜、名前の通り、春早く、彼岸の頃に咲き、長野県の伊那市、「高遠城址公園」では花の頃、たくさんの観光客が訪れることで有名な桜です。
なぜ、こんな季節に咲いているのか? 一つ思い浮かぶのは、今年の秋、この公園を襲った、台風24号!
桜が、台風などの強風や潮風を受け、葉が落ちてしまうと、本来春まで、花芽の休眠を促すシステムが解除されてしまいます。
さらに暖かい日が続くと、このような時期に花を咲かせてしまうことがあるのです。
これを返り咲き、そして言い方はかわいそうですが、狂い咲きといいます。
しかし、実はこのコヒガンザクラの亜種が、「桜の里」などで、秋、10月から12月に花を咲かせる、10月桜(ジュウガツザクラ Prunus×subhirtella cv.Autmnalis)なのです!
もしかして秋に比較的 咲きやすい、種類なのかもしれませんね!
元々、桜は、秋に花を咲かせていた種類が何らかの理由で、春に花が咲くように変わっていったといわれています。
花が咲くシステムというものは、複雑な条件が色々と重なっているものなのかもしれません。
ちなみにこちらは、同じ日、綺麗に紅葉していたスイショウ(Glyptstrobus pensilis スギ科)
同じ日に、桜の花と紅葉を同時に楽しめるというのは案外、贅沢な過ごし方なのかもしれません♪
青く晴れた、暖かい公園の ある日の出来事です。
植物エンターテイメント課一同
記録:真鍋