サボテンブログ
2017.05.20
今日の朝もいつものように温室を歩いていると
メキシコ館で何か上の方から気配が…
この大きな柱状のサボテン武倫柱 Pachycereus pringlei を見上げると
なんと
ななんと
花が咲いてました!!
だいたい4~5m位の大きなサボテンの頭の方にちょこんと咲いてました。
実はこの武倫柱は大きく成長しないと花が咲かず、しかも、夜に咲いて翌朝には萎んでしまう夜咲きの性質もあるのでスタッフもなかなか目撃することが少ない、ちょっとレアな花です!!
夜咲きの花でも、朝早い時間や午前中の気温が涼しい時は比較的萎まずに見れることが多いのです。
今日の朝はそんな、すぐに花が萎まない日の様でしたが午後にはさすがに萎んでいました^^;
まだまだ蕾が沢山ついていますので、朝早く温室に来たらまた見れるかもしれません。
ちなみに武倫柱の根元には入鹿 Machaerocereus eruca というサボテンがニョロニョロ生えています。
入鹿の読み方は“いるか”です。
なんだか海にいるあのかわいい哺乳類を思い出しますが、由来は学名のエルカからきているそうです。
そしてこのサボテンも夜咲きの花が咲きます。
こんな感じに夏の夜に一晩だけですが運が良ければ朝に見れることもありますが滅多に咲かないレアな花です。写真は2014年の夏に咲いた花です。
温室には他にも夜に花が咲くサボテンが結構たくさんあります。
南アメリカ館の夜咲きの黒鳳モドキ Echinopsis thelegonoides の蕾が大きくなってきたので近日中に咲きそうです。
これもニョロニョロしているサボテンですね^^
ぜひ、朝早く公園に来た日には温室を一番最初に覗いてみてください。
もしかしたら、珍しい夜咲きのサボテンの花が見れるかもしれませんよ!!
植物担当:森下(2017.5.20撮影)