ANIMALS & CACTUS BLOG
動物 & サボテンブログサボテン 2022.12.24
第9回 おもしろサボテン品評会! 結果を発表いたします!!
サボテンと多肉植物を愛する皆さん! (結構、緊張しています!) お待たせいたしました! 「第9回 おもしろサボテン品評会!」 結果を発表いたします! パ~ッパラパッパッパッパ♪ パ~ッパラパッパッパッパ♪ パ~♪ ♪ 普段、寒さに弱かったり、小さすぎたり、形や性質が個性的過ぎて 一般展示をする事が難しい 本公園のいわゆる秘蔵のサボテン・多肉植物を芸術の秋にちなんで思い切って一堂に展示し、そのノミネートされた植物たちの中から、最も皆様の心に残った一番人気の「栄えあるサボテン!」をお客様の投票によって決めようというこの企画! 早いものでついに9回目を迎えることが出来ました!・・・(来年は10周年♪) 今年もコロナ対策を踏まえ、シールの貼り付けによる投票、 展示物のソーシャルディスタンス(もっと展示したかった!・・)、投票所の消毒液の設置などの対策を行い、無事に終了することが出来ました♪(感無量!・・・・) さ~てそれでは今年の品評会で皆様の心を最もとらえることの出来た素敵な植物は?・・・・・(ドキドキドキ・・・) それでは発表いたします! 「第9回おもしろサボテン品評会」 今回皆様の心をとらえた一番人気の植物は! 
エントリーナンバー⑤番、キャットテイル(Cleistocactus wintry ssp. coldenonis) (なんと!)2,038票 この植物でした~~~~~~! パ~ッパラパッパッパッパ パ~♪ 
このふわふわした柔らかそうな白い毛をご覧ください! 今にもピョコピョコと動き出しそうでしょう♡ 思わず触ってみたくなる まさに猫のしっぽのようなサボテン♪ でも触ると刺さります・・・・ やわらかい白いトゲの中に硬い短いトゲが一緒に生えています。 じつは上から下へ、まさに猫をなでるように触ると触ることも出来るのですが、下から上へ触ると刺さってしまいますので植物の保護も兼ねて「お触り厳禁!」となっています。 でもたまにスタッフがいるもとで撫でてもらうと、みんなとても喜んでくれます♪ 故郷は南米ボリビア。本来は地面を枝分かれしながら匍匐(ほふく)するように生えているサボテンです。育てるにはあまり難しくないサボテンですが(冬の寒さにやや弱いかな?)、市場に出回ることが少ないらしくあまり日本で見かけることはありません。 したがって、花を見た人もめったにいないのですが・・・ククク・・・(笑) 
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この品評会展示期間中にちょうど花芽が上がってきまして、スタッフもめったに見ることのない貴重な花を咲かせました♪(まさに祝いの花!) 愛らしい姿と、運よく綺麗に咲いた可憐な花が皆様の心を射止めたのか? ダントツの投票数で今回、見事に「栄えあるサボテン!」に選ばれました♡ ちなみにこのサボテン!日本では「キャットテイル」と呼ばれていますが、外国では「モンキーテイル」と呼ばれています。(みんな尻尾と思っているのですね)
さ~て続きまして第2位の植物は! 
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エントリーナンバー②番、金鯱(Echinocactus grusonii 雪だるまバージョン 名付けて「雪だるま金鯱!」) 1,281票 まさに雪だるま!(トゲだらけですが・・・)直径20㎝位の大きさもかわいい小さな子供のようなこのサボテンが、皆様の心をとらえました。
前回で最後の登場となった、もっと大きな姿をしていた「初代だるま金鯱(覚えている人いますか? 前年ホームページ参照)」の2代目ともいえるこの子!大健闘して2位となりました。 
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なんてことはない、ただの金鯱なのです。この大きさなら30年位は生きています。 じつはこの金鯱、以前一度成長が止まり死にかけたことがあります。寒さに当てられたのか? 条件の悪い所にたまたま置かれて成長できなくなったのか? このサボテンの下の部分は、その時このサボテンがいかに枯れかけた大変な状態であったことを物語っています。 でも、この金鯱はその後見事に復活し、ふたたび水を吸い上げ、新しい部分が成長していったのです。上のみずみずしい緑と美しい黄色のトゲはその時から成長している部分です。 おかげでこんなダルマのような姿になったわけですが、下の枯れているような部分と上の新しく見える部分はしっかりと繋がっていて、下の茶色い老いているかのような部分は今も地面から水分や養分を吸い上げ、上の新しい部分の成長を支えています。 サボテンを通した生命のたくましい力を感じると共に、植物を育てる上での全力を尽くして育てる大切な姿勢を改めて思い出させてくれるサボテンです。
ちなみにこの金鯱!「雪だるま金鯱」のニックネームにふさわしく、地面の所には雪をイメージした白竜砂を表面にまぶしてあります♡(スタッフの演出!) さてそれでは第3位の植物は! 
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エントリーナンバー③番、ジグザグノキ(Decarya madagasucariensis 、ディディエレア科) 1,191票 今回は頑張りました! マダガスカルに生える1属1種のまさに「珍植物オブ珍植物」! どこまでもジグザグに伸びる稲妻を固定したような枝が魅力の植物です。とても写真に撮りにくいホームページ描き泣かせのにくいやつ! 
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知っている人には何を今さらですが、ジグザグノキはサボテンではなくディディエレア科というマダガスカル島だけに存在している植物の仲間。 サボテンと同じように雨の少ない乾燥した気候で生きていくことが出来る多肉植物に当たりますが、その姿を見ると枝はとても細く(ジグザグしていますが)どこに水分を蓄えているのだろう?という感じです。 ジグザグの部分をさらに目立たせているのはこのいさぎよく(?)葉っぱの全く見当たらない枯れ枝と見まごう枝(立派に生きています!)。成長期にはわずかに小さな可愛らしい葉をつけるのですが、すぐに落葉してしまいます。 花はとても美しく、黄色い「ロウバイ」を思わせるような花を咲かせるみたいなのですが、まだこの個体では花を咲いている姿を見たことがありません(いつか咲くかなあ?)。 市場に流通することがほとんどなく、まだその生態に関するデータも少ないミステリアスな雰囲気を持つこの植物、見事多くのお客様の心をとらえたようです。 (ちなみにこの子はネット販売されています。 お願い買わないで~(本心)・・・だったら売るな!) さてそれでは第4位の植物は、 
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エントリーナンバー⑧番、長刺白竜丸・綴化(チョウシハクリュウマル・テッカ Mammillaria compressa v.longiseta f.crist) 1,116票 今回はこの子はすごい! 新しく成長した部分もあって、状態がとてもよかったのが幸いしてか、多くのお客様の目を止めた植物!見事4位となりました。イモムシのようにグネグネと成長した姿と長ーいトゲが特徴。サボテンの真ん中には美しい白い筋が通っています。 
白竜丸は本来丸く育つサボテン!左側の写真の姿が本来の姿に近い姿です。 丸い姿になるように中央から成長するはずの生長点が突然変異等の理由により帯状に広がったため、このような形にと成長していきました。植物のこのような形態を「綴化(テッカ)」と言います。面白い形に育つため、園芸家の人達はこの綴化した植物を大切に育てています。 どんな形に成長するかは、まさに綴化した植物の気分次第(?)、それぞれの植物によって綴化の形が異なるため同じような姿は二度と生まれません。つまりこの長刺白竜丸・綴化はこの世の他にどこにもない「一品物」なのです。
ちなみに「白竜」とは「パイロン」とも呼ばれる古代中国で天上界を統べる天帝に仕えるとされている竜の一種!とても速く飛ぶことが出来、この白竜に乗っていると他の竜には追い付かれない、といわれています。うねうねとのたうつ姿はまさに天翔ける竜を思わせます。(さっき毛虫と言いましたが・・・)
この公園で大切に育てていた成果が実ったか?この長刺白竜丸・綴化は美しく大きく育ちました。じつはこの植物、本公園の「伊豆シャボテン本舗」で購入することが出来ます(詳しくはホームページで♪)。もしかしたらこのように「おもしろサボテン品評会」で姿を見ることが出来るのはこれが最後になるかもしれませんね。 さてそれでは第5位の植物は、 
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エントリーナンバー④番、 グラキリス(Pachypodium rosulatum ssp. gracilius) 、キョウチクトウ科) 1,105票 本公園初登場♪ 知る人ぞ知るコーデックス(塊根植物)の中でも絶大な人気を誇る「The 多肉植物!」見事5位を勝ち取りました。 4位との差、わずか11票! 
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このむっちりと膨らんだ壺のような根元の部分が最大の魅力! この膨らんだ部分に水や養分を蓄え、乾燥した気候でも生きてゆけるといわれています。このような植物をコーデックス(塊根植物)といいます。 キョウチクトウの仲間だけあって、細い葉にはどこかキョウチクトウを思わせるものがあります。太い根元の部分からたくさんの枝を伸ばして天に向かってこの細い葉を伸ばしている姿は、どこかマダガスカルに生えるバオバブをほうふつさせるものがあります(両者は全く別の植物ですが)
本植物は、大きくて形の整ったなかなかの逸品!わかる人にはわかるらしく人気を集めた植物です。 ちなみに花はレモンイエローの可愛らしい花を咲かせるそうです♪ パキポデュームの仲間では比較的寒さに強いほうですが、日本の冬は寒すぎ(最低気温7℃以上は欲しい所)、この後は日当たりの良い暖かい所へ移して冬を越してもらう予定です。 大きくなると直径50㎝位までになるそうですが、うまくそこまで育つといいなあ(3年で枯れてしまうというジンクスがあるそうです・・・) さてそれではここから先は、一気にご紹介! 第6位
エントリーナンバー⑦番、金の生る木=花月(カネノナルキ=カゲツ Crassula ovata)、ベンケイソウ科) 1,026票 第7位
エントリーナンバー⑩番「リトープス(Lithops )、ハマミズナ科) 919票 第8位
エントリーナンバー⑥番 「白鳥・綴化(ハクチョウ・テッカ Mammillaria herrerae f.crist) 765票 第9位
エントリーナンバー⑨番「ラフィオナクメ・ブルケイ(Raphionacme burkei)、ガガイモ科) 718票 第10位
エントリーナンバー①番 巌(イワオ) (Echinocactus platyacanthus=ingens) 662票 以上の結果となりました♪ 1位から6位までの植物全てが1,000票以上!10位の巌ですら662票です! これはもう驚き以外の何物でもない! 全ての総投票者数、何と!10,821票!(1万票、超えました♪) 多くに人にこれほどまでに見ていただき、誠に嬉しい気持ちでいっぱいです。 植物を見て面白いと感じてくださる方は決して少ないわけではないのですね♪ きっと植物たちも喜んでいる事でしょう(うん!間違いない♡) シールによる投票という方法になるため、参加して下さったお客様には何も送ってあげることが出来ないのですが(誠にすみません) だからこそスタッフ一同、真心を込めてお礼を申し上げます。参加して下さった皆様、この植物たちを通りがかって見てくださった皆様、このホームページを見て下さった皆様、「本当にありがとうございました」 このおもしろサボテン品評会で、サボテンや多肉植物、そして植物やそれを通した自然の事を少しでも好きになっていただけるととてもうれしく思います。 それでは皆様、また伊豆シャボテン動物公園でお会いしましょう(ホームページでも♪)! 伊豆シャボテン動物公園 植物エンターテイメント課一同より心からの感謝を込めて 記録:真鍋
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