ANIMALS & CACTUS BLOG
動物 & サボテンブログサボテン 2025.06.14
今年もヤシアロエ! 咲いています♪
さすがは梅雨! よく雨が降りますな。伊豆シャボテン動物公園ではひと雨降るごとに樹々や草の緑の色が濃くなっていきます。 初夏だなあ~ せまる~♪ 初夏~♪


というわけで、サボテンと多肉植物を愛する皆さん! 本公園では今年も初夏を告げるこの公園の風物詩(?)、ヤシアロエ(Aloe storiotula 、ツルボラン科)が花の見ごろを迎えています♪(孔雀も写っちゃっていますが・・・・)

場所は第2温室(アフリカ館)の外、チンパンジーの島の近くの通りです。
黄色いかがり火をともしたようなレモンイエローの花が通りを一面に咲き誇っています。

花をアップでみるとこう♡ バナナを思わせるような小さな黄色い花が房状になって咲いています。

このヤシアロエは、南アフリカが故郷! カルー地域の南の山頂に生えているといわれています。
とにかく頑丈なアロエで、一度根付けば、あの生命力の強いキダチアロエ(医者イラズ)でさえ耐えられないこの公園の極寒の冬でも枯れることなく、名前のとおり椰子(ヤシ)を思わせるような葉っぱを青々と茂らせています。
手入れもほとんど不要!株が元気なうちは病気や害虫などの被害もほとんど見られることはありません。
あまりにも育てやすいその特徴から、園芸大国イギリスでも「ガーデンメリット賞」を受賞したことのある栄えある植物です。

冬に咲くといわれることもあるようですが、この公園では毎年夏の初めの6月頃、花の見ごろを迎えます。梅雨空の下で咲いているのもまた乙なものですが、たまに晴れて青空の下で見ると黄色い花がつやつやと光ってそれは綺麗な夏の花となります。

孔雀も感激のあまり、後ろ羽を広げて喜んでいます!
長持ちする花なので、まだしばらくは咲いているはず、本公園にお越しの際はぜひ見に来てみてください。
もちろん、温室の中でもいろいろな花がさりげなく咲いています。この時期なら


第5温室(メキシコ館)のタキトゥス・ベルス(Graptpettalum bellum=Tacitus bellus 、ベンケイソウ科)のキングスターが見頃!

このタキトゥス・ベルス キングスターは、 メキシコのチワワ州とソノラ州の境にある標高1,400mの高地に1972年に発見されたタキトゥス・ベルスの園芸品種。原種はもっとピンクに近い花だそうです。タキトゥス・ベルスは発見された当初は1属1種として「Tacitus bellus」といわれていましたが、今は「 Graptpettalum bellum」と呼ばれているようです。ベンケイソウ科の多肉植物とは思えない大きな鮮やかな花が特徴です。梅雨時に咲く割には、湿気はちょっと苦手なデリケートなところがあります。

同じく、第5温室(メキシコ館)で咲いていたのが大仏殿(ダイブツデン Echinocereus subinermis )というサボテン。こちらもメキシコのチワワ州とソノラ州が故郷です。大きな黄色い花を鮮やかに咲かせていました。まだつぼみがあるので、運が良ければ花を見ることが出来るでしょう♪
いずれの植物も本来は梅雨とは縁のない乾燥地に生える植物!それが日本の初夏の風景と不思議に調和しています。
梅雨が終わればさわやかな夏の到来!その時にはまた別の風景としてサボテンと多肉植物のある日本の夏を体験することが出来るでしょう(暑くなるなあ~・・・)
梅雨でも元気に花を咲かせている伊豆シャボテン動物公園へぜひ御来園ください。
植物エンターテイメント課 一同
記録:真鍋