ANIMALS & CACTUS BLOG

動物 & サボテンブログ

サボテン 2025.01.01

今年もよろしくお願いいたします

新年とサボテンを愛する皆さん!

お正月をいかがお過ごしですか? 体に気を付けて今年もよい1年をお過ごしください♪

伊豆シャボテン動物公園の第3温室(森林性シャボテン館)では、今年もシャコバサボテン(Schlumbergera ,Hybrid,) の花が見ごろを迎えています!

シャコバサボテンはサボテンのくせに比較的雨の多い森の中に生えるサボテンです。

緑の葉のように見える部分が、海にすむ蝦蛄(しゃこ)のようなうな形をしていることからその名がついています。

実はこの緑の平たい部分は、葉ではなくて退化した葉の代わりに葉っぱのように平たくなった茎の部分(茎節)です。(ややこしい・・・)。

水分を奪われないよう葉が退化して代わりに茎で光合成をするようになったサボテンは、雨の多いジャングルに進出した時、今度は失った葉の代わりに茎が葉っぱのような形に進化して暮らすようになったという訳です。

シャコバサボテンの故郷は南米ブラジルのリオデジャネイロ州のオルガン山という標高800~1,000m前後の山の中。霧のとても多い所で「雲霧林(うんむりん)」と呼ばれています。

シャコバサボテンはそんな霧の森の中で木の上や、岩に張り付いて(着生といいます)、ひっそりと暮らしているのです。

日本では12月ごろ~1月頃、花屋さんの店頭に綺麗な花を咲かせて並ぶことから「クリスマスカクタス」の名で知られているシャコバサボテンですが、自生地では訪れる人もなく、なかなか見つからないサボテンといわれています。

ちなみに自生地のブラジルとは全く関係ありませんが、ヨーロッパのデンマークでいろいろなシャコバサボテンの品種が導入されたことからこのサボテンは時に「デンマークカクタス」の名で出回ることがあります。

うちの公園でも、自生地の雰囲気をなるべく再現させてみたいとの思いからこのシャコバサボテンを枯れた大きな木に穴を開け、そこに自生地よろしくシャコバサボテンを張り付け、栽培しています。

このシャコバサボテンは、園芸品種なので自生地の完全再現とはいきませんが、こんな風にシャコバサボテンの原種が生えているのだろうなという思いに少しでも寄せることが出来たらと考えています。

シャコバサボテンは短日性植物なので1日の日照時間が短くなってくるとつぼみがあがってきます。

したがって花期は今♪ この後、1月の少なくとも半ば過ぎまでは花を咲かせると思います♡(フクロウもいますよ)

シャコバサボテンの花言葉は「一時の美」、「美しい眺め」、「つむじ曲がり」、「もつれやすい恋」♪(・・・なんか、あまりいいのがないなあ・・・)

伊豆シャボテン動物公園ではこれからも植物や動物を通じた自然の面白さを皆様に伝えていくことが出来るように頑張ってまいりたいと思います。

皆様、今年もよろしくお願いいたします。

植物エンターテイメント課 一同

記録:真鍋

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