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動物 & サボテンブログ

サボテン 2023.05.26

サボテンの子供、育てています!

サボテンを愛する皆さん!伊豆シャボテン動物公園、植物エンターテイメント課では、ただいまサボテンの子供たちの植え替えの季節を迎えております。

サボテンも普通の植物と同じ種子植物!種から生まれてきます。

サボテンの種類にもよりますが、最初の種は本っ・・・・当に小さな写真のようなゴマ粒みたいな姿をしています(これはキンシャチというサボテンの種。芽が出てから100年位育つと1m以上、 重さ250㎏までの巨大なボテンになります!)

その種を、目が細かめの赤玉土細粒(芝目土)を中心とした培養土の上に蒔いて、鉢ごと水を張った容器の中につけておくと(腰水と言います)、4~5月位なら2~3週間でマッチ棒の先くらいの大きさのサボテンの子供が芽生えます。写真をよ~くご覧ください!赤いサボテンの頭の上に小さな耳のようなとがったものがあるのがわかりますでしょうか!これがこのサボテンの双葉の部分です♪

一年もたつと(本当はもっと短い期間で植え替えるのですが・・・)鉢いっぱいにサボテンの子供がぎゅうぎゅう詰めになるので植え替えです。

植え替えは、一回り大きな鉢に培養土(目が細かめ)を入れ、古い鉢に入っていた子供を5㎜位の等間隔でひとまとめにして植え込んでいきます。

これがまあ、本っ・・・・・当に細かい仕事!土に穴を開け一つ一つ3㎜にも満たないサボテンの子供を先を削ってとがらせた竹のはしで丁寧に植え込んでいきます。

まるで細かい細工物をしているような気分!こんな小さなものが1つ1つ命を持っているんだなあ、思いながら植え込んでいくと、だんだんマニアックな気分になってきます。

この作業は一度始めると途中で止めるわけにはいかず、深夜こっそりとハアハアと息を継ぎながらやることが望ましい・・・(半分本気です)

こうして育てたのが本公園の写真のサボテンの子供たち♡ 伊豆シャボテン動物公園ではこのようなサボテン・多肉植物の育種も大切な仕事です。この中には展示をしようにも簡単には手に入らない希少な種類や春の時期に花のきれいなサボテンとして大量に植栽する種類もあります。

いつか、公園で実際に展示できる大きさまで育てていく事が目標です(すでにもう展示に出している子もいます!)。

花のきれいなサボテンや、希少なサボテンを増やしていくという目的もありますが、何よりもこうして種の状態から丁寧にサボテンや多肉植物たちを育てていくと、サボテンが実際に生きている生物として成長していく様子がわかり、サボテン・多肉植物の育て方の基本(どの位水を必要とするものなのか?健全にこれらの植物が育っていくというのはどういう状態を見て判断するのか?)おぼろげながら見えてくるようになります。

「サボテン・多肉植物の面白さを知るには、種から育てるとよい!」と私は自信を持ってお勧めできます。

これらサボテン・多肉植物の種は、海外から輸入する方法が一般的ですがけっこうややこしい手続きが多いので・・・国内の業者から購入するのが初めての方にはお勧めです。「サボテン・多肉植物の種・販売」で検索すると結構出てきます♪老舗のサボテン業者さんだと銀行振り込みなどで購入することも出来ます。

本公園は今が植え替えの最盛期♪ 皆さんも種からサボテン達を育ててみませんか!(くれぐれもあまり大量に育てすぎないよう気を付けて!)

植物エンターテイメント課 一同

記録:真鍋

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