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動物 & サボテンブログ

サボテン 2021.10.31

おもしろサボテン品評会! 絶賛開催中です!! 第3弾

サボテンと多肉植物を愛する皆さん! 🎃ハロウィンの夜をいかがお過ごしですか?  ハロウィンのお化けたちに負けるかとますます盛り上がっている(はずだ・・・)奇妙奇天烈なおもしろサボテン品評会の植物たちを今夜もご紹介いたしましょう!     先ずはエントリーナンバー⑦番、亀甲竜(キッコウリュウ Dioscorea  elephantipes 、ヤマイモ科) 名前の通り、根元の部分がカメの甲羅のような形をしている冬型塊根植物!   若い時の塊根(つまり根元の部分)はつるんとしていますが育て続けていくと4~5年ほどでひび割れ亀の甲羅らしくなってきます。さらに年月が経つとひび割れた部分が突起のように浮き上がりごつごつとした荒々しい感じになります。この株はごつごつとなり始め!というところでしょうかさらにうんと大きくなるとこの塊根部分、直径1m位になることもあるそうです!     原産地は南アフリカの東ケープ州から西ケープ州の乾燥地帯。この亀の甲羅のような根元の部分に水や養分を蓄えて乾燥した場所でも生きていくことが出来るようになっています。(このような植物をコーデックスといいます。)   ちなみにヤマイモ科の植物だけあって、この亀の甲羅のような部分は現地では食用に供されることもあり、この亀甲竜、別名を「Hottentots  Bread(ホッテントットのパン)」とも呼ばれています。             冬型植物なので成長期は9月上旬から5月下旬位の間。夏の終わり頃に塊根の頂点の付近から太いつるが伸びてきて、つるからは光沢のあるハート形のかわいい形の葉が出ます♡ カメのような甲羅からつるがのびてくるので、この植物は別名「ツルカメ草」というおめでたい名前も持っています。     ただし、このつるは自らの重さで折れやすいので要注意!じつはこの株、9月頃、見事なつるが出たのですが、展示台に運ぶ時うっかり根元から折れてしまったのです!(がっかり・・・)  でも最近になってまた新しいつるが(それも2本も♪)出てほっとしている所です。   ちなみにこの株は開花株で秋に黄色い小さな花が咲きます❀           ところ変われば名前も変わるで、この亀甲竜、どうやら象の足にも見えるらしく英語では「エレファント フット(象の足)」とも呼ばれています。アフリカの植物だからどちらかというとそっちの呼び名の方が良いかもしれませんが・・・・   それにしても「亀甲竜」、「ホッテントットのパン」、「ツルカメ草」、「エレファントフット」いろいろな呼ばれ方をしているものです。   この亀甲竜、育てるとしたら9月~5月に成長するのでこの時期に土が乾いたら水をあげるようにして育てます。夏は普通の植物と違って休眠期なので水やりを控えるようにします。 でもいくら涼しい時期に成長する耐寒性がある植物といってもあまり冷えすぎると葉が枯れてしまいます(日本の冬は寒すぎるのです)。栽培に適した気温は15℃~20℃位といわれています。冬は室内で育てたほうが安全です。   出来るだけ明るいところで育てますが、カメの甲羅の塊根はあまり日に当て過ぎず、つるや葉で覆うようにして育てるのが良いとされています。 植え替えは、葉が枯れて休眠している夏の時期が良いとされています。     ところでこの亀甲竜!じつは姿が良く似ているメキシコ原産で夏型種のメキシコ亀甲竜(Dioscorea  mexicana  、ヤマイモ科)というのもあるので要注意!(ややこしい・・・)   栽培の難易度はより高いといわれています。           さて続いて紹介いたしますはエントリーナンバー⑧番、「マハラジャ(Euphorbia  lactea  、トウダイグサ科) 今回の目玉!本公園初公開のド派手な植物! 白とピンクの扇子を振っているようなこの姿!  「マハラジャ」といえば1980~90年代に当時バブル景気の日本中をにぎわかせたあの高級ディスコ♪ファッションチエックをし、男同士の入店を拒否し、お立ち台で女の子が躍ったあの光景を思い出します(あの頃が青春時代だった・・・・)   よく見ると、この植物、その時に女の子が振っていたあの扇子に似ているような・・・・んっ、ありゃ ジュリアナか?・・・     マハラジャは名前の通り、インドが故郷。「マハラジャ」という言葉には「大王」という意味があるのだそうです。ちなみにこのマハラジャには「キングマハラジャ」!なるものも存在しているということですがさしずめ「大王の中の大王」!という意味でしょうか? 日本名ではこの赤い部分を意味してか「夕焼けサンゴ」という愛らしい名前で呼ばれています。       マハラジャの本体は上のひらひらした部分で下の扇子の柄のような部分は「キリン角」という別の植物。マハラジャ本体は葉緑素がほとんどなくそのままでは生きることが出来ないため、下のキリン角から栄養をもらって成長しているのです。このような植物の育て方を「接ぎ木」といって園芸家がよく行っている方法です。     マハラジャは本来 柱状に緑色に育つはずの植物が綴化(テッカ)とアルビノ化という両方の突然変異を起こして白い扇子のような形に育ったものです。   この通り、全身に鋭いトゲがあります。また、この植物は傷つけると白い乳液のような液体が出てこれに触れるとかぶれてしまいます(怖っ!)この白い液に触れたらすぐ水で洗い流しましょう。間違っても目にかからないよう要注意です!       このマハラジャの育て方は、大体一般的なユーフォルビア属の多肉植物と同じ。  明るいところで育て、土が乾いたらたっぷりと水をあげるようにして育てます。サボテンと比べるとやや耐寒性が弱いので、冬は日当たりのよい室内で育てます。     綴化(テッカ)の植物なので、同じマハラジャでもそれぞれ形、色が違います。つまりこのマハラジャはこれと同じものはどこにもないいわゆる一品物!   ちなみにこのマハラジャの花言葉は「明るく照らして」いかにもこの植物にふさわしいですなあ~~   でも一方で「地味」、「控えめ」という意外な花言葉も合わせ持っています(まっ!姿に似ず、花は本当に地味ですから・・・・)                 さて、続いて紹介いたしますのはエントリーナンバー⑨番、「ヘリオーサ(Rebutia  heliosa)」 う~ん!・・・なんとも変わった姿! 故郷はボリビア南部、タリジャ州の標高2,500~3,000m付近の涼しく乾燥した地域にに自生、アンデスの高所に生えている小型のサボテンです。     非常に小さなトゲを全身にまとっており、見た目はサボテンというより白いキノコのように見えます。  よく見るとトゲの生え方は緻密ならせん模様を描いているのがわかりますでしょうか? さわっても痛くなく、触れた感じはサメ肌のようにザラザラしています。         今では、そう呼ばれることはほとんどありませんが、昔は「紅宝山」とも呼ばれていたそうです。レブチア好きの人達には割と人気のあるサボテンですが、蒸し暑さに弱く、気をつけないといつの間にか腐って枯れているということがよくある植物です。夏は風通しの良いところで涼しく過ごさせるのが良いとされています。           ちなみに「ヘリオーサ(heliosa)」というのは、ギリシャ語の「太陽」から来ていて、その名にふさわしくこのサボテンは太陽のような濃いオレンジの花を咲かせます。花の時期は春です。     この通り普段は地味だけど・・・♪ 春になるとこの公園でも♡・・・                 こんな!美しい花を咲かせるのです♪   ちなみにこのヘリオーサも「伊豆シャボテン本舗」でネット販売されているサボテン!  これだけ大きな株だから大切に育てれば春には株全体を覆う美しい花を咲かせるでしょう!   ふっふっふ・・・・ 育ててみたい方はいますかな・・・(花が咲いてなくても飽きの来ないデザインで私も気に入っているサボテンです♡)             さて、第8回おもしろサボテン品評会、いよいよ最後に紹介いたします植物は、エントリーナンバー⑩番、「リトープス(Lithopus  、ハマミズナ科)  略して「リト丼」! さあ~~♪上からいきますよ! 白薫玉(ハククンギョク)、白花日輪玉(シロバナニチリンギョク)、富貴玉(フキギョク)、これまた白花日輪玉(シロバナニチリンギョク)、柘榴玉(ザクロギョク)、黄微紋(オウビモン)、網目寿麗玉(アミメジュレイギョク)、網目巴里玉(アミメパリギョク)の8株のリトープス! 全部まとめて、通称「リト丼」!       陶芸家が陶芸品を愛でるがごとく、一つ一つをゆっくり鑑賞していただくため、今回は少しコンパクトにまとめてみました。         ちなみにこれは「網目巴里玉(アミメパリギョク)」♪       このリトープスはハマミズナ科(メセン科)に属する多肉植物の総称。通常「女仙(メセン)」と呼ばれる植物の代表的な存在です。       南アフリカ、ナミビアが代表的な生息地で特に年間降水量が250㎜以下の乾燥している所を好みます。写真で見ると地面から飛び出していますが。自生地では地面にめり込むようにして生えていて膨らんだ葉の模様のある上の部分だけを地表に出して生活しています。この模様の部分には透き通ったところがあり、「窓」と呼ばれていてリトープスはこの模様の部分から文字通り窓のように光を取り入れ光合成をします。       リトープスの種類によって色や模様が違うため、この植物は「生きた宝石」と呼ばれることがあります♪       リトープスは生えるのは、砂礫が広がる岩砂漠   このそれぞれの模様の違いは、石に擬態して周辺の様々な石の色に合わせ、外敵に見つかりにくいように様々な模様へ進化していったためといわれています。   ちなみにリトープス(Lithops)という言葉はギリシャ語の「lithos(石)+ops(顔)」から来ていて「石ころのような見かけ」という意味があります。     このリトープスは南半球に生えるだけあって、活動期は10月~5月の比較的涼しい時期に成長します(冬型種といいます。・・・でも極寒は厳禁!)   6~9月の暑いときは休眠し活動を停止するため、夏はほとんど水をあげないようにして風通しの良い半日陰で育てます。     そしてこのリトープスは年に一回、脱皮をする植物としても知られています! 脱皮といっても、春3~5月頃、外側の古い葉がしおれて真ん中から新しい葉が形成されるということでまるで脱皮をするように展開するということです。新しい葉に養分を渡して、新しく成長していくということでしょう。水の乏しい乾燥地の環境に適応した結果だと思われます。           砂漠で生きていくために様々な、進化をして今の姿になったまさに究極進化の植物!  ちなみにこのリトープスの花言葉は「こよなき魅力」だそうです。           それにしてもこうやって、様々な模様のリトープスを並べて楽しむというのは面白い展示方法です。多肉植物は様々な姿をしていて色も様々です。またわずかな土と水分で生きていくことが出来るので、様々な展示方法で愛でることが出来ます♪(大切に育ててあげてくださいね)       さていよいよ大詰めを迎えた「おもしろサボテン品評会」!果たして今年最もお客様の心をとらえることの出来た一番人気の「栄えあるサボテン」は誰の手に輝くのか!(発表はホームページで♪  12月 クリスマスの頃、発表予定です)   伊豆シャボテン動物公園の温室にご来園の際は、ぜひ不思議な植物たちに会いに来てください(投票もよろしくお願いします♪)         植物エンターテイメント課 一同 記録:真鍋            

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