ANIMALS & CACTUS BLOG
動物 & サボテンブログサボテン 2024.01.02
シャコバサボテン!咲いています♪
サボテンを愛する皆さん!
新年あけましておめでとうございます。伊豆シャボテン動物公園では今年もサボテンやサボテンを通した植物や自然の面白さを皆様にお伝えしていく事に全力を尽くしてまいりたいと思います。
今年も本公園第3温室(森林性シャボテン館またはフクロウの森)では、日の光を受けた暖かい温室の中で「シャコバサボテン(Schlumubegera Hybrid)」の花が見ごろを迎えております♪
シャコバサボテンは普通のサボテンと違って比較的雨の多い森の中に生えるサボテン。葉っぱの形(じつは茎節という葉っぱのような形になった茎の部分)が海に棲む蝦蛄(シャコ)のような形をしていることからその名が付いています。(上の写真の緑の葉っぱ(茎節)の部分なんですが蝦蛄(シャコ)に見えますか?)
シャコバサボテンの故郷は南米ブラジルのリオデジャネイロ州のオルガン山という標高800~1,800m前後の山の中。そこは霧のとても多い所で、雲霧林(ウンムリン)と呼ばれています。
シャコバサボテンはそんな霧の森の中で木の上や岩の張り付いて(これを着生といいます)、ひっそりと暮らしているのです。おそらくその光景を実際に見たことのある人はめったにいないでしょう。とても見つかりにくいサボテンです。
というわけで♪ 本公園ではそんな自生地の風景を再現しようと岩を組んだり枯木に穴を開け、そこに土や水ゴケを詰め込んでシャコバサボテンを植え込んでいます。おそらく故郷でもこのように大きな木に張り付いて花を咲かせている事でしょう。
今年はなかなかいい~♪感じで花を咲かせています。
またつぼみの状態のものも多いのでこれから1月いっぱい位までは花を楽しむことが出来ると思います。
シャコバサボテンと同じく雨の多いジャングルに生えるリプサリス属のサボテン、「若紫(ワカムラサキ Rhipsalis neres-armondii」も可憐な白い花を咲かせておりますぞ!
美しいジャングルのサボテンに会いにぜひ第3温室(森林性シャボテン館)を訪れ下さい。(フクロウもいますよ!)
植物エンターテイメント課一同
記録:真鍋