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動物 & サボテンブログ

サボテン 2022.11.06

おもしろサボテン品評会! 今年も絶賛開催中!

サボテン、そして多肉植物を愛する皆さん! 今年もとうとうやってきました♪  第5温室(メキシコ館)出口付近にて「第9回おもしろサボテン品評会」を開催しております!(パンパカパーン♪) 普段、寒さに弱かったり、小さすぎたり、デリケートすぎたり、形があまりにも特殊で、一般展示をされていない、本公園でもいわゆる秘蔵のサボテン・多肉植物たちを一堂に展示し、その中でも最もお客様の心をとらえることの出来た「栄えあるシャボテン!」をお客様の投票で決めようというこの企画! ついに今年で9回目を迎えることが出来ました💗   もちろん!今年もコロナ対策には十分に気をつけ、展示物のソーシャルディスタンス、展示場の消毒液の設置、シールによる簡単な投票方法などを実施して行っています。     さーて今年皆様の心を最もとらえることの出来る植物は果たしてどの子になるのでしょう。 今年もしっかりホームページでもノミネートされた植物たちの紹介をして参りましょう!   先ずは、エントリーナンバー①番 「巌(イワオ) (Echinocactus  platyacanthus=ingens)」 ど~です!この堂々とした姿♪ 今大会で一番大きな植物!直径は50㎝を超えます大きな鉢に入った4頭立てのサボテン。「巌(イワオ)」の名に恥じない姿です。     故郷はメキシコのイダルゴ州~タマウリパス州 雨の少ない平地に生えています。前に本の写真で見た所、背の低い灌木などが密集している所に一緒に生えているような感じです。 成長はとても遅く、その代わり長い時間をかけてとても巨大になるサボテンで大きなものになると、高さは2メートルを超え、幅は1.5m位になるといわれています。 寿命は長く、100年以上生きるといわれています。 以前の学名では エキノカクタス インゲンス(Echinocactus  ingens)と呼ばれたもので、本公園でも長い事この名を使っていましたが、今ではエキノカクタス プラティオカンサス(Echinocactus  platyacanthus)と改められることが多いようです。   姿に似合わず、花はなかなか可愛らしい鮮やかな黄色い花が咲きます♡ 無骨なイメージの巌ですが、自生地ではビスナガと呼ばれ、じつはその中身の部分をお菓子として食べることが出来ます(まあ!スィート♡) このビスナガを材料とした砂糖漬けのお菓子を「アシトロン(acitron)」というのだそうです。 キャンディーのようなお菓子で昔はメキシコでも知られたお菓子だったそうですが、100年を超えて生きる巌を材料とするのだから考えてみればずいぶん高くつくお菓子です。 ちなみに巌がもったいない(というか滅んでしまう)とのことから2012年から製造禁止になっています。(そりゃそうですね)           この巌、最初は丸っこい姿をしていますが年を取っていくほどに縦長に成長します。(本サボテンは少し縦長っぽいですね♪) 自生地の巌は厳しい砂漠の太陽からトゲで体を良く保護できるように南又は南西に傾く傾向があり、実際 砂漠の旅行者は、巌をコンパス代わりに使用するとの事です(マジか!)     今回出展したこの巌!頭の部分はこの通り緑で生き生きとしていますが、         根元の部分はまさに岩のように風格のある姿になっています。 この状態から察するに、今回出展したこの巌、おそらく100年近くは生きていると思われます。   巌といえば、日本の国歌にもなっている「君が代は千代に八千代にさざれ石の巌となりてコケの蒸すまで」(古今和歌集  詠み人知らず) という言葉を思い出します。 巌(イワオ)という漢字はもともと、「高く突き出た大きな岩」という意味があるそうで、まさにこのサボテンの特徴を表している名前だと思います。   とても魅力的な巌ですが、無骨な姿が災いしてこの品評会ではいまいちの人気(がっかり・・・)それでも けっこう投票してくれる人がいるところにこのサボテンの隠れた魅力を感じ取っている人もいるのだなと感動します。             さて続いては、エントリーナンバー②番 「雪だるま金鯱 (Echinocactus grusonii)」 本おもしろサボテン品評会、初登場! ど~です! まさに雪だるまのような可愛らしいこの姿♪  この大きさなら30年位は生きています。         上の部分はこの通り元気はつらつなのに、   下の部分は味わい深く枯れているようになっています。 このアンバランスさが、なんとも対照的で、お客様の目を引き、現在人気上昇中! 下の枯れたようになっている部分は立派に生きていて、上の新しく成長している部分にいまでも水や養分を提供しています。         さっきの巌(イワオ)の説明とかぶるようですが、じつはこの金鯱は一度、下のサボテンのように茶色くなって弱り枯れかけたことがあるのです。 その後、持ち前の生命力を発揮し、再び新しい部分が成長して大きくなったため、このようなダルマのような姿に成長したのです(まさに七転び八起きのダルマ!)   この説明どこかで聞いたことはありませんか?そう去年までこの品評会に参加していたあの60年物のダルマ金鯱の説明です。 昨年見事に一位になった、あのダルマ金鯱は、もう十分に成長してどこで使っても大丈夫ということで、引退して今年はこのまだ小さい雪だるま金鯱にバトンタッチしたという訳です。   この子もやがて成長してどこで使っても恥ずかしくない立派な金鯱に育て上げたいものです(・・・というかダルマにせずにちゃんと全部育てんかい!と怒られそうですが・・申し訳ない)     この金鯱、メキシコのイダルゴ州やケレタロ州が故郷で、火山岩だらけの切り立った渓谷や高度1400メートル前後の環境で自生しているといわれています。   世界中で、販売され育てられているため、「サボテンの王様」とも呼ばれ、あちこちのサボテンを扱っているお店で見ることの出来るサボテンですが、意外にも故郷のメキシコではダム開発などの環境破壊によって絶滅寸前。 IUCNレッドリストの「絶滅寸前」(絶滅危惧IA類)に指定されています。 現在、奇跡的に新しいコロニー(生えている所)が発見されたそうですが、自生地の環境を守るため正確な場所は伏せられています。 何とか野生の金鯱も七転び八起きのダルマのように復活してほしいものです。               さて続きまして、エントリーナンバー③番 「ジグザグノキ (Decarya  madagasucariensis)   、ディディエレア科)」 今年も出ました!珍植物オブ珍植物。  マダガスカル島だけに生える一属一種の、どこまでも名前の通りジグザグとした枝が伸びていくインパクト№1の多肉植物。 市場に出回ることはほとんどない非常に珍しい植物です。         まるで稲妻⚡を固定したようなこの姿は、この植物が枝の節で120度程度、方向転換しながら伸びていくという不思議な性質のため!そのため結果的にこのようなジグザグとした形を繰り返して伸びていくということになるのです。(相変わらず、写真に写しにくい!・・・)         根元の部分は割とまっすぐな姿をしているのですが・・・・・ 上の方の枝になるとこの通りジグザグとしています。よく見ると枝の節には二対の鋭いトゲが出ています。   詳しくは自生地を見てみないとわかりませんが、おそらくこの植物は故郷のマダガスカルでは、大きな木に絡みつくように生えていて、木に絡みつきやすいようにこのようにジグザグと伸びるのではないかと考えられます。   余談ですが、この「ジグザグ」という言葉、意外にもフランス語が語源で、「歯」を意味する「zag」を重複させた「鋸の歯」が由来となっています(うん!確かにノコギリの歯のようにジグザグです!)     この植物のジグザグとした形をさらに目立たせているのは、葉っぱのないこの枯れ枝のような姿! 成長期には一時的に小さな可愛らしい葉をつけますが、すぐに落葉してしまいます。おそらく雨の少ない乾燥した気候で生きていくため、水分を奪われる葉っぱは出来るだけない状態にしておきたいのでしょう。   成長期は日本では春から秋にかけてで、この時期は土が乾いたらたっぷり水をあげるようにして、日当たりの良い明るいところで育てます。 寒さにはあまり強くなく、冬なら最低気温7℃以上には絶対に保っておきたい植物です。 じつはネット販売していて、「伊豆シャボテン本舗」で販売されています。寒さには弱いですよ! ふっふっふっ・・・育ててみる気のある方はいますかな?・・・(含み笑い)     情報の少ない植物で、いまだにわからないことが多いのですが、最近になって、黄色い美しい花を咲かせることが判明しました。(♪チャッチャラ チャッラッチャー♪・・・) まだ実物の花を見たことはありませんが、写真で見ると、春に咲くロウバイのような感じの黄色い花でしたよ! ジグザグノキが春に咲くのかどうかはわかりませんが・・         それでは次の植物は、エントリーナンバー④番 「グラキリス(Pachypodium  rosulatum  ssp. gracilius)  、キョウチクトウ科) 本公園初公開!(当然、本おもしろサボテン品評会 初公開!)  多肉植物マニアの間でとても人気のある植物! わかる人にはわかるらしく、投票して下さる方もとても多い植物です。     このでっぷりと膨らんだ壺のような大きな根元の部分が特徴!この中に水や養分を蓄えて、乾燥した地域でも生きていくことが出来るようになっています。 このような植物を「塊根植物(コーデックス)」といいます。 このグラキリスはコーデックスの中でも特に人気のある植物!あらゆるコーデックスファン(意外と多いんですよ!)のあこがれの的です♪     キョウチクトウ科の植物だけあって、その葉っぱには確かにキョウチクトウを思わせる感じがあります。 ちなみに「グラキリス(グラキリウス)」という名前は「細長い葉」を表す意味から付けられています。(確かに細い!)     一方、この植物の属名である「パキポデューム(Pachypodium)」とは、ギリシャ語の「太い」を意味する「pachys」と「足」を意味する「podos」が組み合わさったこの植物の特徴的な太い体を表して名付けられています。   ちなみにこの「グラキリス」はその太い体からかそれとも白っぽい姿からか日本では「象牙宮」という美しい名前で呼ばれることもあります。     このグラキリスの故郷はアフリカの隣のマダガスカル島。その南西部、イサロ国立公園付近の乾燥した山岳地帯に自生しています。 自生地では直径40~50㎝程度、高さは1m程度まで成長するものもあるということです。今回出展している株はそこまではいきませんが、グラキリスとしては結構大きな美品です。 花はレモンイエローの可愛らしい花をつけるそうです。   この仲間の中では割合寒さに強いとされ、日本でも育てやすいパキポデュームといわれていますが、そこはしょせんパキポデューム!日本の寒さは彼らには過酷過ぎで、冬は日当たりの良い温室で最低気温7℃以上は保ちたい所です。         あっ!・・そうそう、この「グラキリス」、育てている人たちの間では、「3年で枯れてしまう!」というジンクスがあります(きゃあああ~~~~! やかましい!)   室内で育てているとどうしても光線が乏しく、育つことが出来ず、3年もたつと、自慢の膨らんだ根元の部分に蓄えていた養分を使い切ってしまうのがその理由なのだそうですが、要するに、その3年の間しっかり成長させてあげればよいのです(言うは簡単ですけどね~・・・) そのためにも成長期の春から秋はしっかり日に当てて育て(夏は直射日光に当て過ぎないようにして)上げることが大切です。春から寒くなる前の秋にかけては露地で育てるのも一つの手かもしれません(過湿厳禁!雨には気をつけて) なかなか面倒な奴に見えますが、それを取って余りあるほど育てて面白い植物だと思いますよ。(何よりもこの膨らんだ姿は眺めて飽きが来ません♡)         さ~てそれではもう一つ植物をご紹介、 エントリーナンバー⑤番 「キャットテイル (Cleistocactus  wintry  ssp. coldenonis)」 「猫はずるい♡」とお客様に大人気のサボテン! 名前の通り、ネコのしっぽのような姿をした可愛らしいサボテンです。     南米ボリビアに生える柱サボテンの仲間で、本来は地面を枝分かれしながら匍匐(ほふく)して生えています。実はさりげなく第1温室(南アメリカ館)に自生地そのままの姿で生えているのですが、まったく目立ちません(やっぱ見せ方って、とても印象が変わるものなのですね・・・)   白い猫の毛のような部分は、まさにこのサボテンのトゲの部分です。上から下へまさに猫をなでるようにすればさわることも出来るのですが、じつは中に短く硬い別のトゲも生えているためうっかり下から上へなでたり、強く握ったりするとトゲが刺さり、痛い目にあいます。         トウダイグサ科 エノキグサ(アカリファ)属の中にも赤い花穂を猫のしっぽのように咲かせる「キャットテイル (Acalypha  hispaniolae)」という植物がありますが、こちらのキャットテイルはサボテン本体が立派なしっぽのようになっています。 ところで上のこの写真、右側のサボテンに何か赤いものが飛び出しているのがわかりますでしょうか? じつはこれはこのキャットテイルの花のつぼみの部分!展示期間中に花芽が伸びてきて!     10月15日に、こんな可愛らしい赤い花を咲かせました💗 なかなか見ることの出来ない、貴重な花なのですよ♪   ちなみに「キャットテイル」という名前は、日本の呼び名で英語ではこのサボテンのことを「モンキーテイル(さるのしっぽ)」と呼びます。(どっちにしてもしっぽなんですけどね・・・) う~ん、確かにうちのリスザルのしっぽに似ているかなあ?・・・(同じ南米だし・・)       どんどん盛り上がっていく(はずだ・・・)今年のおもしろサボテン品評会!さて今年「栄えあるシャボテン」の栄誉を手に入れるのはどのサボテンか? 乞うご期待!(ご来園の際は、ご投票、よろしくお願いいたします♪)     植物エンターテイメント課 一同       記録:真鍋                

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