ANIMALS & CACTUS BLOG

動物 & サボテンブログ

サボテン 2023.11.02

いよいよ10周年!おもしろサボテン品評会! 開催しています♪

サボテンと多肉植物を愛する皆さん!   

今年もやって参りました!伊豆シャボテン動物公園、秋の名物(?)

「第10回おもしろサボテン品評会」 本公園第5温室(メキシコ館)出口付近にて開催しております。(パンパカパーン・・・♪)

皆様の暖かい、応援とご投票をいただき、ついに今年で記念すべき10回目の開催となりました!(感無量!・・・・(≧▽≦)

普段、寒さに弱かったり、小さすぎたり、形が個性的過ぎたり、扱いがデリケートだったりして常設展示してお客様の目に触れることがなかなかできない本公園のいわゆる秘蔵のサボテン・多肉植物達を、芸術の秋にちなんで一堂にこれを展示し、その中から最もお客様の心をとらえることの出来た一番人気の「栄えあるサボテン!」をご来園された皆様のご投票により決めていこうというこの企画!    今年もたくさんのご参加♪ ご投票を頂いている所であります♪  (まだオンライン投票までは行っておりませんが・・・・すみません・・・”(-“”-)”)

今年もまた生え抜きの植物達が登場していますよ~~~♪

今年も張り切って、エントリーしている超!個性的なサボテン・多肉植物をご紹介していきましょう!

先ずはエントリーNo.①番「鯱頭(シャチガシラ  Ferocactus cylindraceus )」

ど~よ♪ この美しい見事なまでの美しい赤トゲ! 黄色いトゲも交じってそのグラデーションはまるで砂漠にいま沈もうとしている夕日のようです!  本公園、初公開の株です♡

北米、カリフォルニアなどのアメリカ西南部からメキシコにかけての乾燥地帯が故郷です。岩の多い斜面を好んで生えるといわれています。

トゲが鋭く長いのでサボテンの仲間の中では「強刺類(きようしるい)」と言われています。

また、外観が樽に似ているとのことから、バレルカクタスとも言われています。いうまでもなくこの膨らんだ体の中はまさに樽のように、水をたっぷり含んだスポンジのようになっています。

古くなった下の方のトゲはさすがに灰褐色の色となり、落ち着いた感じになりますが・・・(すごいトゲでしょう!先がかぎ爪のように少し曲がるのがこのタイプ、フェロカクタス属のサボテンによく見られる特徴です。)・・・・

出てまだ間もない新しいトゲは燃えるような鮮やかな色をしています。鯱頭の場合、トゲの色は黄色から赤と変化が多いといわれています。

じつはこの鮮やかなトゲを維持していく事が、困難な技! 太陽光線が不足しがちで湿度も多い日本ではこの鮮やかな色がすぐ色あせて茶色のくすんだ色になるか、カビが生えて真っ黒になってしまいます(・・・涙!)。

鯱頭の本体自体も気まぐれでちょっと環境の変化などで湿度が高かったり、太陽光線や通気が足りなかったりするとすぐ成長が止まってしまい、後は何をやっても成長が再開せず、やがて頭の部分が茶色くなり、死にもしなければ成長もしないといういじけた姿になってしまいます(・・・ますます涙!)。

今ここに展示されている鯱頭はとても鮮やかなトゲの状態でしかも今までどうやって生きていたんだというような大株! これほどの鯱頭はめったにお目にかかれるものではありません!  地味な姿なので今一つ、目立たない子ですがさ~て今回、どこまで票を獲得することが出来るか?・・・

余談ですが、この「鯱頭」!自生地では太陽の方に向かって傾く性質があるため、このサボテンの生えている様子を旅人などが見ると方角がわかるとの事で「コンパスプラント」と呼ばれることがあるそうです。

ちなみに鯱頭の花は黄色~赤。フェロカクタスの花はトゲと同色になることが多く、赤トゲなら赤花、黄トゲなら黄花となるといわれています。花期は日本では春から初夏にかけてです♡

続きましてはエントリーNo.②番「雪だるま金鯱(きんしゃち Echinocactus grusonii )

可愛いでしょう♡  名前のごとく雪だるまのように2段になった丸いサボテンが重なったような姿をしています。

といってもサボテン自体はなんてことのない金鯱です。メキシコ中部(イダルゴ州、ケレタロ州)の標高1,000m程度の石灰岩質の土壌に分布し、岸壁の割れ目などに根を張って生きています。

植え替えたばかりだと直射日光に少しデリケートなところはありますが、大変育てやすく世界中で栽培され、愛されているサボテンです。成長にはとても時間がかかり、種から育てると、一番最初の花が咲くのに40~50年位かかるといわれています。今回エントリーしているこの子(通称、雪だるま金鯱♡)は少なくとも30年以上は生きています。

この子がすごいのはここ!

上の部分は黄色いトゲの色も鮮やかに、緑の本体の部分がみずみずしく生き生きとしているのに対し、

下の部分は、「よくこれで生きているなあ!」と思わせるほど茶色になって水気を失ってしぼみ切り、トゲの色も渋い茶色一色です。

じつはこの雪だるま金鯱、成長の途中で一回死にかけたことがあり、成長が止まって茶色一色のしぼんだ姿になったことがあるのです。

冬の寒さに当てられてしまったのか? 湿度の多い例えば露地のような環境でずっと雨ざらしになっていたのか?・・・それが下の部分の丸い姿!

その後、環境の良い所にうまく置かれるようになり(おそらく日が良く当たり、温室の中など雨露や霜のあたらない所)、七転び八起きのダルマのごとく見事に復活して、再び成長を開始いたしました・・・それが上の部分の丸い姿です。

サボテンの生命力の強さを示すと共に、私たちにサボテンを育てる上での姿勢の大切さ真摯に向き合うことの重要さを教えてくれるサボテンです。

下の枯れたような茶色い部分はもちろん生きていて、今も上の緑の丸い部分に水や養分を送り続けています。

今回は「雪だるま♪」というコンセプトで土の表面には軽く白竜砂などをまぶしております♪(ずいぶんトゲだらけの雪ダルマですが・・・)

可愛い姿で、ただいま人気上昇中!

これも余談ですが、この金鯱!世界中で愛され、育てられているため多くの人々に知られていますが、意外にも自生地のメキシコでは絶滅寸前!   

ただでさえ、生えている所がとても限られていたサボテンなのに、その自生地はダム開発などにより、ほとんどが水没!  野生の状態では著しく稀な存在となってしまい、IUCN レッドリストの「絶滅寸前(絶滅危惧IA類)」に指定されています。

最近になって奇跡的に新しい金鯱のコロニー(生えている場所)が見つかったそうですが、乱獲を防ぐため、今その所在地は明らかにされていないとの事です。

何とか七転び八起きのダルマのように、この金鯱達も再び安住の地を見つけることが出来ることを祈るばかりです。

さ~て、続きましてご紹介いたしますのはエントリーNo.③番「砂漠の薔薇(サバクノバラ Adenium obesum  、キョウチクトウ科)

♪「魔法をかけられた植物がそのまま花瓶の形になり花を咲かせている!」というふうな姿をしたこの一風変わった植物!

砂漠の薔薇はアフリカ大陸北部~サハラ砂漠以南の西アフリカ沿岸の国セネガルからスーダン、ケニア、タンザニアなどの東海岸沿岸に至るまでの広い範囲が故郷です。

また紅海をはさんだアラビア半島の一部にも自生しています。

キョウチクトウ科の植物で、アデニウム属の代表種ともいえるほどよく知られた植物です。

キョウチクトウの仲間だけあって樹液には毒があります!(食べちゃダメですよ!)

大きな特徴は、壺やボトルのように膨らんだこの根元の部分(塊根)。砂漠の薔薇が自生しているのは多くが乾燥地帯の岩場や荒れ地、この膨らんだ根元の部分に水や養分を蓄え、乾燥した場所でも生きていくことが出来る体のつくりになっています。このような植物を「コーデックス」と言います。

ちなみにこの膨らんだ部分(塊根)は自生地ではほとんど、地面に埋まっているそうです(あら!もったいない!)。

生育している環境が多岐にわたるため一概には言い切れないそうですが、成熟した株は高さが1mから最大で3mほどの大きさにまで成長するそうです。

この膨らんだ部分(塊根)の話をもう一つ!

この塊根の表面はうっすらとひび割れていて、灰褐色からオレンジに近い色の表皮をしています。園芸店で見られる多くが、灰褐色の塊根ですが、ケニア沿岸部産の砂漠の薔薇は特に表皮のオレンジ色が強く人気があります。

このエントリーされた砂漠の薔薇は、あざやかなオレンジ色の塊根!もしかしてケニア産!(ドキドキ・・・!)

といっても、この砂漠の薔薇!一般的に出回っているのはほとんどが「アデニウム・アラビクム(Adenium arabicum)」という別種!また、アラビクムもタイなどで接ぎ木されたものがや交雑種が多いため純粋な原種の砂漠の薔薇(Adenium obesum)を手に入れるのは困難との事!

さてこの子は純粋な砂漠の薔薇なのでしょうかね~?(そのままでも十分に美しいですが・・・)

この子を目立たせるもう一つの特徴は名前に恥じぬこの目も覚めるような美しい花!(バラじゃなくてキョウチクトウの仲間ですけどね・・・)

こんな朝顔を思わせるようなつぼみから♪・・・

こんな、目も覚めるようなピンクの花を咲かせます♡ この写真ではわかりにくいですが完全にピンク一色ではなく真ん中に白い色の入った美しい花色です。

これは、別の日に取ったやつ♪ こっちのほうがわかりやすいかな。

花の時期は4月~9月、暑すぎず寒すぎずの環境で花を開くようです。ちなみに花言葉は「一目惚れ」♡

いいことづくめの植物ですが(この品評会でもかなりの人気植物♪)、寒さに弱いのが玉に傷!

日本の冬ではとてもそのままでは耐え切れず、たくさん咲いていた花も寒くなるにつれ、どんどん少なくなります(泣)

この子もこの品評会が終わったらすぐに、日のよく当たる温室で二重にビニールを張ったフレームに入れ電気ヒーターを回して春までお休みです。(とても常設展示は出来ない!)

東南アジアや、沖縄あたりでは露地に植えられることもあるとの事です。

さて、これも余談になってしまいますが、この砂漠の薔薇の属名「アデニューム(Adenium)」という名前はアデニュームの自生地であるイエメン共和国に古くから存在する「アデン」という湾岸都市の名前から来ているといわれています(諸説あります)。

ずいぶん以前にこの「アデン」という所、「エデンの園」の元になっている場所のことで、したがって「エデンの園」に咲く花とはこの「砂漠の薔薇」のことではないか?などと言ったことがありますが(えっ!覚えてない!・・・)、ご存じの通り、この「アデン」の存在するイエメンの国、現在戦争に巻き込まれ「アデン」の街もかつての面影を失ったひどい状況になっています。

植物の美しい花のような平和の世界が戻ってくることを願ってやみません。

湿っぽい話を最後にして恐縮ですが、「おもしろサボテン品評会」はこれからが佳境!またどんどん素敵な植物達を紹介してまいりますね!

こう、ご期待!

植物エンターテイメント 一同

記録:真鍋

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