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サボテンの育て方

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サボテンの育て方

サボテンも種子から育つ

サボテンは挿し木と、種子から育てる(実生とよばれる)2つの方法で育てることが出来ます。

種子から育てる時は、アサガオやヒマワリと同じようにふた葉が最初に出てきます。

サボテンの種子ですが、種子はサボテンの花が受精すると花の下に種子の入った実が出来ます。種子の大きさは色々ありますが驚くほど小さいです。

種子は果肉のついたまま土に埋めても殆ど芽ばえません。これは種を包んでいる皮や果肉が芽ばえを止めてしまうからです。

芽を出させるためにはガーゼなどで包み、水洗いして果肉を取り除きましょう。

自然下では鳥などの動物が実を食べ、果肉を消化して種子だけを糞として外に出してくれます。

種子から育てる方法

まずはじめにガーゼなどで種子を包み水でよく洗って下さい。

底の浅い平鉢に小豆大の小石を入れ、天日でよく干した川砂を入れたものに、できるだけ等間隔になるよう種子をまきます。

この時土はかぶせません。

種子をまいた鉢を、底に水(1~2cm)をはった皿につけて下さい。

上には半透明の板ガラスなどを置き、日当りの良い所へ置いておきます。

この時鉢とガラスの間にわりばしなどをはさんで通気性を良くしておきます。


サボテン・多肉植物の四季管理

月1~2回晴れた日に。
※土が乾いた時など。
遮光が望ましいです。
植替え最適です。
少量を朝か夕方に。
遮光して下さい。
植替え行うことはできます。
土が乾いたら。
徐々に日光にあてて下さい。
植替え適しています。
与えないで下さい。
日光にあてて下さい。
植替え行わないで下さい。

日光管理

春夏秋(4月~9月)は遮光くらいがが望ましいです。夏などは直射日光だとサボテンが日焼けをおこしてしまうこともあります。そのかわり寒い冬はたっぷり日にあてて下さい。

また、月下美人や孔雀サボテンなどの森林性のサボテンは半日陰で育てるようにすると良いです。


水の管理

サボテンにも水は必要です。春と秋にはしっかりあげましょう。夏は夕方、冬は午前中に鉢の土が乾いている時のみ少量だけで大丈夫です。

梅雨の時期はできるだけ水やりはひかえるようにして下さい。


植替えの方法

植替えをするサボテンの土を前もって乾燥させ、取りやすくしておきます。鉢の側面を軽くたたき、そのまま鉢から抜き取ります。

根についた土をもむようにして落とし、根だけにします。根の状態を調べて古い根を処理し、日陰で4~5日干し、根の切り口や傷口を乾燥させて下さい。

次に鉢と用土を用意します。

用土は30%~40%の水分が最適です。鉢の4分1にガラを入れ、半分ほどまで用土を入れます。半分ほど用土を入れたらサボテンの根をひろげて置き、周囲から丁寧に用土を入れていきます。

この時はしやピンセットで根の周りに土が入るようにして下さい。

入れ終えたら鉢を手で打って用土を落ち着かせます。

直射日光は避け、徐々に光に慣らしていきます。紙などをかけて日陰をつくると良いです。

植替え後の水は5~10日後に。

最初のうちはその日に乾燥する程度で、だんだん量を多くしていきましょう。

※植替えは春・秋がおすすめです。


サボテンの増やし方

① 挿し木

サボテンを育てていると、横から上からどこからともなくポコリと出てくる小さな枝の様なサボテン(仔吹き)。

このサボテンをカッターなど切れ味の良いキレイな刃で根元の付近で切り取ります。

その後はバイキンなどが入らないよう日陰などで2~3週間程乾燥させ、土に植えて下さい。この時土の中に"植える"というよりは、サボテンを浅く土の上に"乗せる"程度で大丈夫です。背の高いものには支えの棒などを土に立ててあげてください。

直射日光は避け徐々に慣らし、根っこが出てきたら少しずつ水をあげて下さい。

※挿し木は春・秋におすすめします。


② 種で増やす

サボテンが咲かせるきれいな花。この花を受粉させると実がなります。出来た実から種子を取り出し、種子から育てます。


③ 接ぎ木

接ぎ木はサボテンの上に別のサボテンを乗せて、下のサボテンから栄養をもらって上のサボテンを育てる方法です。


〔材料:接ぎ木するサボテン・カッター・糸・わた〕


まず、台木となるサボテンを水平に切ります。次に切り口の間りの部分を少しだけ斜めに切りましょう。穂木となるサボテンも根を切り落とします。この時台木から切ったサボテンは挿し木などにすると良いです。

次に接着です。

両方のサボテンのほぼ中央にある移管束が合うように重ね合わせます。重なったらサボテンを痛めないようわたなどを乗せ糸を使って固定します。しっかりと固定したら日陰の乾燥した場所でくっつくのを待ちます。大体1~2週間程です。

接着したら台木に合わせたサボテンの世話をして下さい。

※時期はいつでも出来ますが、天気の良い日が続く時におすすめします。

※接ぎ木には相性があるので上手くいきやすいサボテン同士を選びましょう。

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FAQ

よくある質問

Q

「シャボテン」と「サボテン」ってどっちが正しいの?

過去にはどちらも使われ、どちらが正しいという訳でもないのですが、現在では文部科学省編の学術用語集では「サボテン」が採用されています。

鮭を「サケ」「シャケ」というのと同じくらいの違いだと思われます。

Q

サボテンって何語なの?

「シャボテン」「サボテン」は日本語です。

言葉の由来についてはいろいろな説がありますが、どの説が正しいのかはわかっていません。

外国船の船員が船の上でウチワサボテンの茎でお皿の油汚れを洗っていたことから、石鹸(シャボン・サボン)から転訛したなどの説があります。

なお、外国では「カクタス」と呼ばれます。

Q

サボテンはどんな植物?

「サボテン」はサボテン科に含まれる植物だけの呼び方です。

たとえば「アロエ」はススキノキ科アロエ属の植物で、サボテンとは違う植物です。

サボテン科の植物は森林性サボテンのリプサリス類を例外として南北アメリカ大陸と周辺の島が原産地の植物です。

その種数は分類する学説によって違いますが、約1300種〜2000種といわれ、園芸品種を含めると7000種以上あります。

Q

多肉植物って…肉を食べる植物のこと?

語感から食虫植物と間違われやすいのですが、「多肉・植物」で、肉食ではありません。「多肉」は肉質が多いという意味です。

野菜や園芸的にすでに有名なモノを除いた、肉質が多い(貯水組織を持つ)植物全般を指す言葉です。

園芸的な区分けで植物学の定義ではありません。

サボテンも性質的には多肉植物なのですが、サボテン科全体でかなりの数になること等から、サボテン科の植物は「サボテン」と別枠で呼ばれます。

多肉植物は、英語では[Succulents(サキュレンツ)]と呼ばれます。

直訳すると「汁気の多い植物」ですね。

Q

サボテンのトゲってなに?

トゲ自体は本葉の葉柄の基部につく托葉(たくよう)が変化したものと考えられています。

托葉とは何かというと、サクラなどでは葉柄の基部につく付属物で、たいていは芽を保護する役目をするモノです。

目立つものでは「ゴムの木」の新芽の葉を包むサヤや「エンドウマメ」の茎の節に付いている葉状のモノも托葉です。

Q

トゲが刺さりました。どうすればいいの?

手で抜けるトゲは手でつまんで抜いて、それ以外は「とげ抜き」や小型で先の尖ったピンセット等で抜きます。

縫い針で取る場合もあります。

いずれも傷口に触れるので、消毒してからの方が衛生的です。

太いトゲなどが深く刺さって、自分でとれない場合などは、お医者さんに看てもらった方がよいかと思われます。

Q

サボテンの育て方は?

サボテンというと「乾燥しているところの植物だから水はいらないんだ」と思い極端に乾燥させてしまったりや、日本の草花のように水をかけてしまい、腐らせてしまうという両極端な例が良くあります。

水のあげ方は、春と秋には用土が乾ききったら水をあげて下さい。

夏と冬は水は控えめ、またはあげないで下さい。


サボテンの生えている場所の気候は日本と全く違います。

乾燥地では四季は無く、雨期と乾季があり、雨期には水を吸い上げて生長し、乾季には暑さと乾燥に耐えて休眠しています。

夏に水をかけて腐ってしまう原因がコレで、休眠期はあまり根が水を吸い上げていない時期なのに、逆にサボテンは暑いところの植物だからと水やりを増やしてしまい、鉢の中が蒸れて根が腐り、腐りが植物体の上の方にまで進行して根元からぐずぐずと茶色や黒に変色してどろどろになって死んでしまいます。

日本で管理する場合、夏と冬は環境が厳しいため休眠しているケースが多いので水を控えてあげたほうが良いでしょう。


水は、日中、特に真昼にはあげない方が無難です。

蒸れて腐る原因になります。

Q

サボテンが枯れた!どうしよう?

根本から変色して柔らかくなっている場合は「根腐れ」です。

水を与えているのにサボテンが乾いて干からびたようになっているものも地中の根が水分過多/過湿などで腐って死んでしまい、地上部へ水を吸い上げることができなくなった可能性があります。

腐りを見つけるのが早いうちならサボテンが生き残る余地があります。

もし腐ってしまったら、腐った部分を取って、残りの部分を風通しのよい明るい日陰で干します。

切ったとき赤くなっているところはバイキンにやられていますので全部取ります。

そのあとは挿し木します。

柱型やウチワ型のサボテンは生き残りやすいですが、丸形は高さがないのでバイキンがすぐ廻ってしまい、切っても助からない場合が多いようです。

Q

サボテンの増やし方は?

挿し木で増やす方法と、種子をまいて育てる方法があります。

簡単でよくつかわれる方法は挿し木です。

よく丸いサボテンの横から生えてきたモノを仔吹きと呼んで、切り取って土に植えて増やしますが実際には枝に当たりますのでコレも挿し木です。

挿し木で増やされた植物は同じ個体ですので子孫ではありません。

子供は、種子から発芽して生長したものです。

枝を挿し木するときは植え替えの時と手順はほとんど同じで切り口を良く乾かしてから用土に挿します。

用土はバーミキュライトや赤玉土などの無肥料の用土に挿した方が切り口からバイキンが入りにくく成績は良いようです。

Q

花は咲かないの?

花が咲く条件は種類によってもかなり違うのでひとくくりにできないのですが、理由はいくつか考えられます。


〈原因1〉まだ花が咲く年齢になっていない。

よく売られている「金鯱」では種子から開花まで約30年〜50年かかるといわれます。

そのサボテンが開花年齢になり環境が合っていれば咲きます。

開花株が次の年に咲かないのは、たいてい環境の方が理由です。


〈原因2〉まだ花が咲くだけの大きさになっていない。

月下美人、クジャクサボテンなどは短く切った茎を挿し木した状態で販売されたり、分けてもらったりするケースが多いですが、小さいと普通は開花しません。

年齢的に花が咲くはずのものでも株が小さいと体力が無いため株の大きさによっては開花できないわけです。


〈原因3〉日当たりが足りない。

ときどきサボテンをトイレやテレビの上に置くケースがありますが、日照不足が続くと花が咲かないばかりか、新しいトゲは弱々しいモノになってしまい、形まで崩れてモヤシのようにひょろりと徒長してしまい、そのまま放っておくと最後には死んでしまいます。

サボテンでも森林性のモノは逆に強光線で弱ってしまうので、「月下美人」「シャコバサボテン」「クジャクサボテン」などは、日照や水の管理を乾燥地のサボテンと同じにしてはいけません。


〈原因4〉かわいがりすぎた。

水、肥料を豊富に与えると植物体の生長へ養分が使われ、花芽が着かないコトがあります。

花はヒトの目を楽しませるためでなく子孫を残す手段ですので種類によっては、環境ストレスがかからないと開花しないモノがあります。

代表的なサボテンは「月下美人」です。


〈原因5〉逆にいじめすぎると…。

サボテンは環境ストレスで開花するモノが多いのですが、度が過ぎるとその株に不釣り合いに多くの花を付けて枯死してしまうケースもあります。

「クジャクサボテン」で茎節が真っ赤になりながら普通より小さい花を多くつける場合など「根腐れ」で吸水できずに開花するのがコレに当たります。

「死に花を咲かす」というケースですのでその後枯死する可能性は高いです。


〈原因6〉植え替えをしていない。

植え替えを怠っているコトが原因で開花しないケースもあります。

年1回春(できれば新芽が動く前)に植え替えをします。

少なくとも2〜3年に1回は春に植え替えをしましょう。


〈原因7〉蛍光灯などで夜まで明るいところに置いていた。

サボテンの中でもシャコバサボテンなどは短日植物で、日照時間が減ることと、15℃前後の低温が花芽分化の条件ですので、暖かく、夜間明るいところで管理すると花がつきません。

また、「月下美人」等の夜咲きサボテンも夜間、暗くなってから開花する植物なので夜まで明るいところだと開花が狂ってしまう可能性があります。