サボテンQ&A

さぼてんQ&A
「シャボテン」と「サボテン」ってどっちが正しいの?
過去にはどちらも使われ、どちらが正しいという訳でもないのですが、現在では文部科学省編の学術用語集では「サボテン」が採用されています。
鮭を「サケ」「シャケ」というのと同じくらいの違いだと思われます。
サボテンって何語なの?
「シャボテン」「サボテン」は日本語です。
言葉の由来についてはいろいろな説がありますが、どの説が正しいのかははっきりわかっていません。
外国船の船員が船の上でウチワサボテンの茎でお皿の油汚れを洗っていたことから、石鹸(シャボン・サボン)から転訛した…などの説があります。
なお、外国では「カクタス」と呼ばれます。
サボテンはどんな植物?
「サボテン」はサボテン科に含まれる植物だけの呼び方です。
たとえば「アロエ」はユリ科アロエ属の植物で、サボテンとは違う植物です。
サボテン科植物は森林性サボテンのリプサリス類を例外として南北アメリカ大陸と周辺の島が原産地の植物です。
その種類は分類する学説によって違いますが、約1300種〜2000種といわれ、園芸品種を含めると7000種以上ある植物です。
多肉植物って…肉を食べる植物のこと?
語感から食虫植物と間違われやすいのですが、「多肉・植物」で、肉食ではありません。「多肉」は肉質が多いという意味です。
野菜や園芸的にすでに有名なモノを除いた肉質が多い(貯水組織を持つ)植物全般を指す言葉です。
園芸的な区分けで植物学の定義ではありません。
サボテンも性質的には多肉植物なのですが、サボテン科全体でかなりの数になること等から、サボテン科植物は「サボテン」と別枠で呼ばれます。
多肉植物は、外国では[Succulents]と呼ばれます。
直訳すると「汁気の多い植物」ですね。
サボテンのトゲってなに?
トゲ自体は本葉の葉柄の基部につく托葉(たくよう)が変化したものと考えられます。
托葉というのは何かというと、サクラなどでは葉柄の基部につく付属物で、たいていは芽を保護する役目をするモノのようです。
目立つものでは「ゴムの木」の新芽の葉っぱを包むサヤや「エンドウマメ」の茎の節に付いている葉っぱ状のモノも托葉です。
トゲが刺さりました。どうすればいいの?
普段、刺さったとき、手で抜けるトゲは手でつまんで抜いて、それ以外は「とげ抜き」や小型で先の尖ったピンセット等で抜いています。
縫い針で取る場合もあります。
いずれも傷口に触れるので、消毒してからの方が衛生的です。
太いトゲなどが深く刺さって、自分でとれない場合などは、お医者さんに看てもらって方がよいかと思われます。
サボテンの育て方は?

サボテンというと「乾燥しているところの植物だから水はいらないんだ」と思っている人や、日本の草花のようにお水をかけてしまい、腐らせてしまうという両極端な例が良くあります。
水のあげ方は、春と秋には用土が乾ききったら水をあげて下さい。
夏冬は水は控えめ、またはあげないで下さい。

サボテンの生えている場所の気候は日本と全く違います。
乾燥地では四季は無く、雨期と乾季があり、雨期には水を吸い上げて成長し、乾季には暑さと乾燥に耐えて休眠しています。
夏に水をかけて腐ってしまう原因がコレで、休眠期はあまり根が水を吸い上げていない時期なのに、逆にサボテンは暑いところの植物だからと水やりを増やしてしまい、鉢の中が蒸れて根が腐り、腐りが植物体の上にまで進行して根元からぐずぐずと茶色や黒に変色してどろどろになって死ぬのがよく起きる「サボテンが枯れた」ということです。
日本で管理する場合、夏と冬は環境が厳しいため休眠しているケースが多いので水を控えてあげたほうが良いでしょう。

水は、日中、特に真昼にはあげない方が無難です。
蒸れて腐ってしまったり、水滴で光が集まり、レンズ現象で日やけの原因になります。

詳しい育て方はこちらをご覧ください。

サボテンが枯れた!どうしよう?
根本から変色して柔らかくなっている場合は「根腐れ」です。
水を与えているのにサボテンが乾いて干からびたようになるのも地中の根が水分過多/過湿などで腐って死んでしまい、地上部へ水を吸い上げることができなくなった可能性があります。
腐りを見つけるのが早いうちならサボテンが生き残る余地があります。
もし腐ってしまったら、腐った部分を取って、残りの部分を風通しのよい明るい日陰で干します。
切ったとき赤くなっているところはバイキンにやられてますので全部取ります。
そのあとは挿し木します。
ハシラ型やウチワ型のサボテンは生き残りやすいですが、丸形は高さがないので菌がすぐ廻ってしまい、切っても保たない場合が多いようです。
サボテンの増やし方は?
挿し木で増やす方法と、種をまいて育てる方法があります。
簡単でよくつかわれる方法は挿し木です。
よく丸いサボテンの横から生えてきたモノを仔吹きと呼んで切り取って土に植えて増やしますが実際には枝に当たりますのでコレも挿し木です。
挿し木で増やされた植物は同じ個体ですので子孫ではありません。
子供は、種から発芽して成長したものです。
枝を挿し木するときは植え替えの時と手順はほとんど同じで切り口を良く乾かしてから用土に挿します。
月下美人、シャコバサボテンなどの森林性のサボテンは、暖かい季節なら切った枝や茎節を挿しておくだけで普通は発根してきます。
水苔やバーミキュライト、赤玉土などの無肥料の用土に挿した方が切り口からバイキンが入りにくく成績は良いようです。
切り取ってそのまま挿しても発根しますが、乾燥地のサボテンと同じく一端日陰で乾燥させてからの方が安全です。
花は咲かないの?

花が咲く条件は種類によってもかなり違うのでひとくくりにできないのですが、理由はいくつか考えられます。

原因〔1〕 まだ花が咲く年齢になっていない。

よく売られている「金鯱」では種から開花まで約50年かかるといわれます。
そのサボテンが開花年齢になり環境が合っていれば咲きます。
開花株が次の年に咲かないのは、たいてい環境の方が理由です。

原因〔2〕 まだ花が咲くだけの大きさになっていない。

月下美人、クジャクサボテンなどは短く切った茎を挿し木した状態で販売されたり、分けてもらったりするケースが多いですが、株の大きさが小さいと普通は開花しません。
年齢的に花が咲くはずのものでも株が小さいと体力が無いため株の大きさによっては開花できないわけです。

原因〔3〕 日当たりが足りない。

ときどきサボテンをトイレやテレビの上に置くケースがありますが、日照不足が続くと花が咲かないばかりか、新しいトゲは弱々しいモノになってしまい、かたちまで崩れてモヤシのようにひょろりと徒長してしまい、そのまま放っておくと最後には死んでしまいます。
サボテンでも森林性のモノは逆に強光線で弱ってしまうので、「月下美人」「シャコバサボテン」「クジャクサボテン」などは、日照や水の管理を乾燥地のサボテンと同じにしてはいけません。

原因〔4〕 かわいがりすぎた。

水、肥料を豊富に与えると植物体の成長へ養分が使われ、花芽が着かないコトがあります。
花はヒトの目を楽しませるためでなく子孫を残す手段ですので種類によっては、環境ストレスがかからないと開花しないモノがあります。
代表的なサボテンは「月下美人」です。

原因〔5〕 逆にいじめすぎると…。

サボテンは環境ストレスで開花するモノが多いのですが、度が過ぎるとその株に不釣り合いに多くの花を付けて枯死してしまうケースもあります。
「クジャクサボテン」で茎節が真っ赤になりながら普通より小さい花を多くつける場合など「根腐れ」で吸水できずに開花するのがコレに当たります。
「死に花を咲かす」というケースですのでその後枯死する可能性は高いです。

原因〔6〕 植え替えをしていない。

植え替えを怠っているコトが原因で開花しないケースもあります。
年1回春(できれば新芽が動く前)に植え替えをします。
少なくとも2〜3年に1回は春に植え替えをしましょう。

原因〔7〕 蛍光灯などで夜まで明るいところに置いていた。

サボテンの中でもシャコバサボテンなどは短日植物で、日照時間が減ることと、15℃前後の低温が花芽分化の条件ですので、暖かく、夜間明るいところで管理すると花がつきません。
また、「月下美人」等の夜咲きサボテンも夜間、暗くなってから開花する植物なので夜まで明るいところだと開花が狂ってしまう可能性もあります。